漫画バビロン大富豪の教えを読んでみた
漫画バビロン大富豪の教えを読んでみました。
主人公パンシルが、大富豪アルカドにお金を増やす方法を教わる話です。
お金を増やす方法
お金を増やす方法をまとめると、収入の1/10を貯金して、その貯金を賢明な投資先に投資することです。
貯金ができない人は、欲しいものに優先順位をつけて、収入の9/10で購入できないものは我慢しましょうと教えています。
悪い投資先
貯金の部分は、お金を使わず残せばいいだけなので、やり方を学ばなくても誰でもできますよね。
問題は、投資の部分です。
バビロン大富豪は悪い投資先ついて、
・自分が理解できない商売
・お金の防衛に秀でた人が否定する商売
・非現実的な利益を出そうとしたり、甘い誘惑の言葉にのったり、未熟な経験を妄信するような投資先
であると教えてくれます。
漫画では、主人公パンシルが競馬で一気にお金を増やそうとして、だまされて無一文になります。
主人公が失敗したように、お金が稼げますなどの甘い誘惑に乗っても、お金が増えないということですね。結局誘惑してきた人にお金を渡すだけになります。パンシルも、競馬の運営元にお金を取られてしまいました。
お金が一気に増えるなど、非現実的なギャンブルも賢明な投資先ではないとのことですね。現代でも競馬や宝くじがこれにあたると思います。
また、競馬の運営元が儲かるといった商売の仕組みが理解できないのに、安易に投資したからパンシルはお金を失ってしまったといえます。
賢明な投資先とは
裏を返せば賢明な投資先とは、
・自分が理解できる商売
・お金を守る能力が高い人が実際に行っている投資
・現実的な利益がでる
投資になります。
無一文になった主人公は、青銅で外壁を建てる仕事に就きます。青銅を輸入し、国内の青銅の供給が尽きた頃に売るといった投資に出資して、お金持ちになることに成功します。
競馬ギャンブルと違って、主人公は青銅を扱う仕事に実際に従事しており、ビジネス内容をよく理解して投資します。
今回はバビロン大富豪の教えである、自分が理解できて、現実的な投資先に投資をしているといえます。
青銅の投資は現代では現実的ではないかもしれません。
現代でおすすめの投資先として、漫画の著者はインデックス投資をおすすめしています。
インデックス投資とは、株を集めた商品を少額から購入する投資方法です。投資額の10%や20%など非現実的な利益は出ませんが、2-3%の現実的な利益が出る可能性の高い商品です。
(もちろん投資なので、元本割れのリスクもありますが)
感想
お金持ちになる方法というので、興味を持って読んでみましたが、教えは貯金して投資せよといったシンプルなものでした。
拍子抜けしましたが、突飛なことを行わずに貯めて投資することがお金を増やす原理なのかなと思いました。
漫画ですらすら読めるので、バビロンの教えを知りたい時の導入になると思います。
一方で、バビロンの教えを全て網羅するものではないので、もっと詳しく知りたい人は他の本を見てみるのがいいかなと思います。
心に残った言葉
世の中の人はほとんど…アルカドのような大富豪になれないとあきらめている。けれど知恵を持ち、その通りに行動すれば誰だって金持ちになれる。
何か手に入れたいことがあるのであれば、正しい知識を持って、行動するしかないですね。