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感想文:モチベーション革命

「モチベーション革命」を読んでみました。アメリカ人心理学者、マーティン・セリグマンは人の幸せは「達成、快楽、没頭、意味合い、良好な人間関係」の5つに分けられることを前提に話が進みます。

物がない中で育った世代を「乾いた世代」と言って、「快楽、達成」がモチベーションになってます。

物で溢れた時代に育った世代を「乾いた世代」として、「没頭、意味合い、良好な人間関係」がモチベーションになります。

尾原さんは、これからの乾いた世代は自分が没頭できるくらい好きなことを極めることで、それを提供して、仕事にしていくことを提案しています。自分が何にモチベーションがわくのかを理解して、それを高められるようなことを仕事にしていこうということですね。

 

「科学的な適職」とは正反対ですね。「科学的な適職」によると、好きを仕事にするよりも割り切って仕事をした人のほうが長期的に見た幸福度や満足度が高かったそうです。

 

なぜ相反する主張になるのでしょうか?

科学的な適職は、研究論文から導き出した平均値です。一方で、モチベーション革命は個人の経験を元に導き出されて答えですよね。

研究に参加人の中には、長く勤めて、嫌なことでも妥協したり、徐々に賃金も高くなって、本当にやりたかったことを諦めていたとしても、まあ自分の人生これでいいかとどこかで折り合いをつけた人もいるはずです。そうすると、モチベーションが高くなくても、ある程度、満足度と幸福度は高くなると思います。もしくは、「乾いた世代」が多く参加していたから、やりたくないことでも稼げてほしいものを購入できれば満足で幸せって人もいるかもしれません。

満足度や幸福度は、結局は個人の主観です。ものの見方がみんな異なるように、何をして幸せなのかはみんな違います。

 

 「科学的な適職」も「モチベーション革命」も、すべて主観的なものだと思って読んでいくことがいいと思いました。

「好きなこと」が見つからない人たちにとっては、「科学的な適職」で好きじゃないことしても幸せになるってことを知って視野を広げればいいし、「好きなこと」では稼げないって思っている人たちは、「モチベーション革命」で「好きなことしてもいいんだ!」と思えると思います。

 

個人的には、好きなことをして生きていけたら楽しいけど、もしお金にならないなら諦めて得意なことで稼いだほうがいいと思ってます。