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AEDと4つの心電図

AED自動体外式除細動器)とは

AEDとは、身体の外から心臓に電気ショックを与えて、心臓のリズムを正常に戻してくれる機械です。学校や施設に置いてあることも多いので、見たことある人も多いと思います。

AEDのマークAEDを使う人のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

電源を入れると、機械が何をすればいいのか音声と絵で教えてくれるので、AEDを使ったことがなくても操作できるようになっています。

除毛パットも入っているので、肌に直接貼れない時には除毛します。ペースメーカーがある場合はそこを避けて、パットを貼って、ボタンを押せば、機械が自動で電気ショックが必要かどうか判断してくれます。

4つの心電図

AEDが自動で電気ショックが必要かどうかを判断してくれるので、心電図のことを考える必要はないです。

勉強のために、今回はどういう心電図がAEDと関連があるのかまとめてみました。

AED適応の2つの心電図

1.心室細動(VF:Ventricular Fibrillation)

心室細動のイラスト

心室が無秩序に興奮して痙攣し、ポンプ機能が破綻して血液を身体に送れなくなってしまった状態です。

VF開始直後に意識消失し、5分程度で脳が不可逆的に変化して死亡します。

 

2.無脈性心室頻拍(VT:pulseless ventricular tachycardia)

心室由来の刺激が100回/分以上の早いペースで発生し、心室が空打ち状態となってポンプ機能が失われ、脈が触れなくなる状態です。

血圧低下により、全身が虚血状態となる致死性の心電図です。

 

AED不適用の2つの心電図

1.心停止

心臓が動いておらず、心電図がフラットな状態。電気ショックをかけても、痙攣を取り除いて正常な心電図に戻すことはできないため、AEDは不適応となります。

 

2.無脈性電気活動(PEA:pulseless electrical activity)

心電図上での波形は正常だが、脈がなくポンプ機能は機能していない状態です。

心臓の機能は正常ですが、循環血液量減少や心タンポナーデなどが原因で心室の収縮が妨げられるために、血液を全身に送ることができません。

心臓機能自体に問題はないため、電気ショックは有効ではありません。

 

AED不適応の時でも、意識がなくて脈がなく、呼吸もなければ心臓マッサージを行って心臓のポンプ機能を助けましょう。人工呼吸が難しい場合には、顎を挙げて気道を広げて呼吸しやすい体勢にしてあげましょう。

AED適応時でも、電気ショックが終わったらすぐに心臓マッサージです。正常なリズムが戻っても、外から循環を助けてあげるのが大切です。

心臓マッサージをしている人のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや人工呼吸をする人のイラスト