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体外式ペースメーカー①:VVI

体外式ペースメーカーとは

心臓に電気刺激を与えて、心臓が正常なリズムを保てるように助ける役割をする機械。

体外式は、鎖骨下静脈、内頚静脈または大腿静脈から経静脈的にアプローチして、リードを右心房/右心室に留置して、ペースメーカー本体は体外に出ている。

適応

1.緊急にペースメーカーが必要な場合

2.回復が見込めて、一時的にペースメーカーが必要な場合

設定

ペースメーカーができること:

・心筋を収縮させるための電気刺激の大きさが変えられる(ボルトV)

 →out put(出力)で変更できる。

・自発的に心筋が興奮した!ってわかる能力がある。感度1mVだったら、心筋1mV以上の電位を感知できる。

 →sense(感度)で設定を変更できる。

*心内電位*心房→2~5mV, 心室→5~15mV

・1分間に心臓が動く最低回数を設定できる。

→rate(ペーシングレート)

 

VVIとは

V→刺激する部位。心室(Ventricle)

V→感知する場所。心室(Ventricle)

I→自己心拍を感知したらどうペースメーカーが反応するか。自分で心臓が動いていたら、ペースメーカ―が自分の動きを抑制(Inhibit)する。

 

心室にリードの先が入っているので、心室の動きを感知して、心室が動いていない場合には心室を刺激して心室を収縮させるモードです。ペーシングレートよりも少ない回数であれば、強制的に電気刺激を与えて心室を動かして、心臓のポンプ機能が働くようにします。

もし心室が自分の力でペーシングレート以上の回数を動けるのであれば、抑制が働いてペースメーカーは作動しません。自力で動けるのであれば、自分で働いてねっていうモードですね。

 

VVI適応の不整脈

あらゆる徐脈性不整脈、徐脈性心房細動

心室を動かすことができるので、ポンプ機能が維持されるために、あらゆる徐脈性不整脈で有効です。

ただ、シングルリードで心室しか刺激しないので、心房が収縮しないこと・ペースメーカーは刺激伝達系を介さず一般の心筋を伝って電気信号が伝達されるので収縮がゆっくりになりQRSが広くなることから、心室からの血液拍出量は低下してしまいます。