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感想文:THE TEAM 5つの法則

組織作りに関する本を読んでみました。

THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)

THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)

 

学生・会社員であれば組織にメンバーとして所属しますが、組織作りやその運営方法については、考える機会がないのではないでしょうか。

私は組織運営に関する知識が全くといっていいほどないので、本を読んで勉強になりました。

著者の麻野さんは、チーム作りにおける5つの法則を解説しています。

1.目標設定の法則、2.人員選定の法則、3.意思疎通の法則、4.意思決定の法則、5.共感想像の法則です。

 

今回は5.共感想像の法則を、自分の所属している組織に当てはめて、なぜ自分が所属する組織を退職しないのかを考えてみました。

まず「共感想像」とは、チームメンバーのモチベーションを挙げて、チームへの貢献を高めるための法則です。

チームへの貢献を高めるためには、4つのPがあります。Phylosophy(理念・方針)、Profession(活動・成長)、People(人材・風土)、Privilege(待遇・特権)です。

これら4つのPのどれか1つに特化した組織では、特化したPへ期待するメンバーが集まることで組織への貢献度を高めることができます。

 

ここで、ボーナス不支給で看護師400人の退職が報道された病院について考えてみたいと思います。

 

ボーナス不支給によって、「Privilege(待遇・特権)」の期待が大きく損なわれたと考えられます。

また、その後看護師は代替可能といった文書が公になりましたが、このことで人材を大切にしない病院の「Phylosophy(理念・方針)」に失望したことも想像がつきます。

つまり、多数の退職希望者が出た背景には、「Phylosophy(理念・方針)」「Privilege(待遇・特権)」の2つの期待を満たすことができなかったからという見方ができると思います。

 

 

 

退職を検討している看護師は、おそらく3年以上経験のある層が多いのではないかと思います。

というのも、新人が病院に求める期待は「Profession(活動・成長)」がほとんどで、まずは技術を習得していくことが必要だからです。しかし、ある程度経験年数が長ければ、技術を習得しているので「Profession(活動・成長)」の割合は低くなり、「Privilege(待遇・特権)」や「Phylosophy(理念・方針)」の割合が高くなっているはずです。

新人もベテランも満足して所属していけるために、大企業や病院は昇給やボーナスという形で「Privilege(待遇・特権)」の期待を満たしています。しかし、ボーナスを出さないという病院があれば、その期待が大きい層が辞めていきます。

 

社員の期待が分散されている大きな組織は、全ての期待を程よく満たす仕組み作りが必要なので、マネジメントに工夫が必要となってくるんだなと思いました。