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感想文:失敗図鑑

偉人の失敗を見ていくという視点が面白そうだったので、大野正人さんの「失敗図鑑」を読んでみました。

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

 

小学校高学年~中学生向けの本なので、絵もたくさんあって読みやすくなっていました。

 

この本を読んで、多くの場合、失敗の根底にはに「世間の評価」があると思いました。例えば、戦前にパリのファッション界で成功したココ・シャネルは、戦後には時代遅れだと世間から批判されます。ピカソの絵も、当初は周囲から評価されませんてした。世間に認められなかったことが、失敗なのです。なので、同じ作品でも世間が変われば評価も変わります。

 

それでもココ・シャネルとピカソが成功者として名が残っているのは、創作活動を続けたことと、作品を見出した人に恵まれたからです。

ココ・シャネルはアメリカで評価され、ピカソはある画商に評価されて作品が有名になっていきます。

作品の質がいいことは大事ですが、世間に作品を発表して正しい世論を選んで評価されるように努力することが大切なんだと思います。

現代であれば、インスタグラムとかyoutubeとかブログとか、マーケティングツールも色々ありますよね。

 

世間に目を向けすぎて歩みを止めてしまったのは、ライト兄弟です。ライト兄弟は飛行機で初めて空を飛んだ人で有名ですが、その後は特許侵害の裁判を起こすことに忙しく、結局は他に技術で遅れを取ります。

自分の創作活動(この場合は技術の改良)に集中せず、周りに目を向けすぎたことで、結果的にその後は何もつかめなかったのです。

世間とマーケティングに目を向けつつ、自分の技術も磨くっていうバランスが大切なんですね。

 

アメリカ第32代目大統領のファーストレディー、エレノア・ルーズベルトは、

Do what you feel in your heart to be right - for you'll be criticized anyway. You'll be damned if you do, and damned if you don't.

思ったことをやりなさい、どちらにしろ批判されるんだから。行動したら、行動したことに対して批判されるし、行動しなければ、行動しなかったことに対して批判される、と言っています。

結局なにをしても批判されるんで、批判を聞きつつも、自分のことに集中していったほうがいいと思いました。