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なぜコロナで病院が赤字になるのか考えてみた

コロナで人が入院するのに、どうして病院が赤字になるのか考えてみました。

 

1.外来に人が来なくなる

コロナを恐れて外来患者が激減して、収益が下がります。

 

2.手術が延期になる

感染リスクの高い予定手術も延期になります。後々実施するので、ここでは一時的な収益減となります。

 

3.余計なコストがかかる

防護服、N95マスクなど、本来必要なかったコストがかかります。使い捨てなので、たくさん必要になりますが、供給が限られているので高額な支出になります。

 

4.業務効率が落ちる

防護服、マスクなど着用により、時間効率も業務効率も低下します。また、コロナ患者のシーツ交換などはより単価の高い看護師の仕事になり、支出が上昇します。(これは多くの場合、看護師のサービス残業となるので、支出はあんまり変わらないかもしれません)

 

5.ベットコントロールの効率低下

コロナ疑いが1人でもいると、個室か大部屋に入ります。大部屋は、本来4人入れるはずがコロナ疑いのみの部屋になるので、得られる収益が低下します。 

 

6.人手不足になりやすい

1人コロナがでれば、濃厚接触者も含めて14日間自宅待機になります。それをカバーするために、周りの人が多忙になります。人件費は変わらないのに、人手は少なく業務は変わらないので、残業代という支出増となります。

 

これにより、コロナを受け入れる病院は余計な業務・物品調達によるコスト増、外来患者・手術件数減少による収益減で赤字になります。

国からの支援がないのであれば、国が強制力を持たない民間病院は受け入れない選択一択となります。

 

最高の体調

「科学的な適職」に続いて、鈴木祐さんの「最高の体調」も読んでみました。

最高の体調 ACTIVE HEALTH

最高の体調 ACTIVE HEALTH

 

体調に影響があることは、炎症、不安、腸環境、孤独、ストレスです。

炎症はあまり聞きなれない言葉ですが、睡眠不足や多すぎるカロリー、都会的な生活により自然にまったく触れないこと、ストレスなどにより炎症マーカーは上昇します。

自然との触れ合いは、忙しい会社員には難しいですが、デジタルでの接触でも効果があるとのことです。

私にできそうなことは、

Youtubeなどで、鳥や水の流れる音、映像を見る。

・観葉植物を購入して育てる

・近くの公園を散歩してみる

観葉植物はシックハウス症候群の原因物質を取り除く作用があるものもあるため、取り入れてみたいと思いました。

ポトスやキク、ガーベラ、ツツジあたりがホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれるようです。

 

孤独も、体調に影響するようです。

友達や家族の輪があることが大切ですね。一緒に過ごす長さが仲良くなる上で一番重要のようです。

 

また、人間は環境に大きく左右されることが勉強になりました。Googleが社内で行った実験では、自動販売機をスナックの近くに設置した場合では、スナックの摂取量が増加したとのことです。反対に、野菜など健康的な食物の近くでは、健康的な食事の摂取量が増えました。

スマホを電源を置いた状態で近くに置いて問題を解いた生徒と、視界に入らないようにした生徒では、パフォーマンスに差がでました。

ストレス後に豊かな公園の写真を見た生徒は、都会的な写真を見た生徒に比べて、副交感神経(リラックスするように働きかける神経です)が優位に亢進していたとのこと。

このことからも、私たちは無意識に何を見るか、感じるかで行動や体調に大きな差がでることがわかります。

勉強机になにを置くかでも、パフォーマンスに差が出そうですね。

携帯の待ち受けも、自然の風景にしてみて、無意識に目に入る環境を自分で整えてみるのが大切だと思いました。

鬼滅の刃より進撃の巨人が好きな理由

鬼滅の刃」も「進撃の巨人」も好きな漫画ですが、どちらかというと「進撃の巨人」のほうが好きです。

その理由は、「進撃の巨人」のキャラクターはみんな「悪」と「善」どちらにもなりえるからです。一方で、「鬼滅の刃」のキャラクターには「悪」か「善」しかありません。

*ネタバレ含みます*

例えば「進撃の巨人」では、主人公のエレンの村が巨人に襲われて復讐を決意します。この時、読者の目にはエレンは「善」、巨人は「悪」です。やがて、ライナー・ベルトルトが村を襲った主犯格であったことが明らかになります。ここでもライナー・ベルトルトは「悪」です。しかし、物語が進むにつれて巨人は元人間で刑罰として巨人にされていることを知ります。ここで、巨人は悪になりきれなくなります。ライナー・ベルトルトも親の期待や国のイデオロギーを背負って、国のため祖国の家族のために侵略を決行しました。まだ幼い子供の彼らが、大人が作ったレールに乗って、家族を喜ばせようとしただけでした。話の中盤で、ライナー達は「悪」になりきれなくなります。悪だと思っていたキャラクターたちの動機を知って、段々と共感できるようになります。

一方、最初は「善」として描かれていたエレンは海を渡り、ライナー達の祖国を襲撃します。ここで罪のない人たちも巻き込まれて、命を落とします。ライナー達が行ったことと同じようなことを行うのです。話の中盤で、エレンの「悪」の側面も見えてきます。

人間にはいろんな側面があって、完全な悪人もいなければ、完全な善人もいません。見る人、関わる人によって、同じ人を見ていても善悪の割合は変わります。この善悪にグラデーションがあることで、キャラクターの奥深さが描かれるんだと思います。

 

鬼滅の刃」は、鬼滅隊の面々はすべて「善」として描かれています。主人公の炭治郎に切られる鬼から見たら、炭治郎はよほどの悪人に見えると思いきや、感謝する鬼も出てきます。感謝までいかなくても、基本的に鬼は「悪」、主人公は「善」で話が進みます。勧善懲悪ものですね。

鬼の背景が丁寧に描かれていて、鬼も完全な悪とは言い切れないような描かれ方をしていますが、人をたくさん殺して食べてる時点でどうしたって「善」にはなれません。グラデーションも作れません。

水戸黄門と同じくくりで、「鬼滅の刃」も好きです。最後まで読みましたしね。ただ、主人公が「善」しかないのでキャラクターが一面的になっていると思った次第です。

感想文:モチベーション革命

「モチベーション革命」を読んでみました。アメリカ人心理学者、マーティン・セリグマンは人の幸せは「達成、快楽、没頭、意味合い、良好な人間関係」の5つに分けられることを前提に話が進みます。

物がない中で育った世代を「乾いた世代」と言って、「快楽、達成」がモチベーションになってます。

物で溢れた時代に育った世代を「乾いた世代」として、「没頭、意味合い、良好な人間関係」がモチベーションになります。

尾原さんは、これからの乾いた世代は自分が没頭できるくらい好きなことを極めることで、それを提供して、仕事にしていくことを提案しています。自分が何にモチベーションがわくのかを理解して、それを高められるようなことを仕事にしていこうということですね。

 

「科学的な適職」とは正反対ですね。「科学的な適職」によると、好きを仕事にするよりも割り切って仕事をした人のほうが長期的に見た幸福度や満足度が高かったそうです。

 

なぜ相反する主張になるのでしょうか?

科学的な適職は、研究論文から導き出した平均値です。一方で、モチベーション革命は個人の経験を元に導き出されて答えですよね。

研究に参加人の中には、長く勤めて、嫌なことでも妥協したり、徐々に賃金も高くなって、本当にやりたかったことを諦めていたとしても、まあ自分の人生これでいいかとどこかで折り合いをつけた人もいるはずです。そうすると、モチベーションが高くなくても、ある程度、満足度と幸福度は高くなると思います。もしくは、「乾いた世代」が多く参加していたから、やりたくないことでも稼げてほしいものを購入できれば満足で幸せって人もいるかもしれません。

満足度や幸福度は、結局は個人の主観です。ものの見方がみんな異なるように、何をして幸せなのかはみんな違います。

 

 「科学的な適職」も「モチベーション革命」も、すべて主観的なものだと思って読んでいくことがいいと思いました。

「好きなこと」が見つからない人たちにとっては、「科学的な適職」で好きじゃないことしても幸せになるってことを知って視野を広げればいいし、「好きなこと」では稼げないって思っている人たちは、「モチベーション革命」で「好きなことしてもいいんだ!」と思えると思います。

 

個人的には、好きなことをして生きていけたら楽しいけど、もしお金にならないなら諦めて得意なことで稼いだほうがいいと思ってます。

感想文:他人を攻撃せずにはいられない人

精神科医である片田先生の、「他人を攻撃せずにはいられない人」を読みました。

他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書)
 

ここで言う「攻撃」とは暴力行為ではなく、言動で罪悪感を植え付けながら他人を支配したり、幸福を壊そうとすることです。

じわじわ追い詰めるのでわかりにくく、時には本人も攻撃されていることがわからないことがあります。

攻撃せずにはいられない人の特徴として、他人を支配したい、優位に立ちたいという欲望が根底にあるとしています。臆病で他人を恐れているからこそ、罪悪感を植え付けながら支配する方法しかできないとも言えます。自分が優位に立ちたいけど、実力がないため、他人を貶すことでしか優位に立てないのです。

つまり、こういう人たちは大きな劣等感の塊なんだと思います。

人間は人と比べる生き物なので、どうしても劣等感を抱くことがあります。例えば、受験に失敗したとか、昇給を追い越されたとか、部下が一流大学出身などのシチュエーションです。

自分の自尊心を取り戻したいがために、他人を攻撃して相手を無価値化します。

劣等感は誰にでもあるので、誰もが攻撃的な人になり得ると思います。例えば、ワイドショーで執拗に芸能人を叩くこともその一種だと思います。

劣等感を感じたとき、相手を攻撃するか、劣等感をバネに自分を良くしていくパワーにできるかでその後が大きく変わります。

これだけは負けない分野を持つことで、徐々に劣等感は薄れていくのではないのでしょうか。

 

ちなみに私は、過剰に褒めて失敗できない雰囲気にする「攻撃的な人」に出会ったことがあります。

大袈裟に褒めるので全然嬉しくなくて、なんとなく嫌な気分になりましたが、表向きは褒めてくれているので何も言えません。

こういう人は、私が失敗するのをみたいだけです。反論しても無駄なので、徐々に距離を置いていきました。

一緒にいて、相手の優越感を満たす道具にはなりたくないですからね。

 

片田先生の本では、攻撃的な人にターゲットにされた場合の対処法についても書いてあるので、悩まれている人は参考にしてみてくださいね。私のとった「避ける」もその一つでした。

感想文:THE TEAM 5つの法則

組織作りに関する本を読んでみました。

THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)

THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)

 

学生・会社員であれば組織にメンバーとして所属しますが、組織作りやその運営方法については、考える機会がないのではないでしょうか。

私は組織運営に関する知識が全くといっていいほどないので、本を読んで勉強になりました。

著者の麻野さんは、チーム作りにおける5つの法則を解説しています。

1.目標設定の法則、2.人員選定の法則、3.意思疎通の法則、4.意思決定の法則、5.共感想像の法則です。

 

今回は5.共感想像の法則を、自分の所属している組織に当てはめて、なぜ自分が所属する組織を退職しないのかを考えてみました。

まず「共感想像」とは、チームメンバーのモチベーションを挙げて、チームへの貢献を高めるための法則です。

チームへの貢献を高めるためには、4つのPがあります。Phylosophy(理念・方針)、Profession(活動・成長)、People(人材・風土)、Privilege(待遇・特権)です。

これら4つのPのどれか1つに特化した組織では、特化したPへ期待するメンバーが集まることで組織への貢献度を高めることができます。

 

ここで、ボーナス不支給で看護師400人の退職が報道された病院について考えてみたいと思います。

 

ボーナス不支給によって、「Privilege(待遇・特権)」の期待が大きく損なわれたと考えられます。

また、その後看護師は代替可能といった文書が公になりましたが、このことで人材を大切にしない病院の「Phylosophy(理念・方針)」に失望したことも想像がつきます。

つまり、多数の退職希望者が出た背景には、「Phylosophy(理念・方針)」「Privilege(待遇・特権)」の2つの期待を満たすことができなかったからという見方ができると思います。

 

 

 

退職を検討している看護師は、おそらく3年以上経験のある層が多いのではないかと思います。

というのも、新人が病院に求める期待は「Profession(活動・成長)」がほとんどで、まずは技術を習得していくことが必要だからです。しかし、ある程度経験年数が長ければ、技術を習得しているので「Profession(活動・成長)」の割合は低くなり、「Privilege(待遇・特権)」や「Phylosophy(理念・方針)」の割合が高くなっているはずです。

新人もベテランも満足して所属していけるために、大企業や病院は昇給やボーナスという形で「Privilege(待遇・特権)」の期待を満たしています。しかし、ボーナスを出さないという病院があれば、その期待が大きい層が辞めていきます。

 

社員の期待が分散されている大きな組織は、全ての期待を程よく満たす仕組み作りが必要なので、マネジメントに工夫が必要となってくるんだなと思いました。

看護専門学校卒が看護学士になる方法:大学編

3年生の看護専門学校を卒業した看護師が、看護学士になる方法をまとめます。

今回は単位積み上げ編で、主に通信制大学の体験談です。

方法は2つ

1.看護学校編入する。

2.通信制大学で必要単位を受講し、大学改革支援・学位授与機構で学士を取得する。

 

看護学校編入のメリット

・「○○大学卒業」となるため、就職時、確実に看護学士として認識される。

・キャンパスへ行くことで同級生ができる、実際に講義に出席することで単位を取るモチベーションが維持できる。

看護学校編入のデメリット

・3年次編入の募集が多いため、卒業までに2年かかる。

通信制に比べて、費用も高額

・授業に出席しなければいけないので、フルタイムの就業が困難。生活費も学費をある程度貯金しておく必要がある。

 

通信制大学のメリット

・費用が安い(大学によるが、20万円くらい)

・大学によっては完全に在宅で単位が取得できるため、フルタイムで働ける。

・3年制専門学校卒業であれば最短1年で単位が取得できる。

*厳密にいえば、単位が1年で取得できるだけです。その後の学士申請は、翌年4月に申請し、8月末ごろに合格通知が届きます。そのため、学士を取るには最短で1年半かかります*

通信大学のデメリット

・「○○大学卒」とならない。「卒業」ではなく、「大学改革支援・学位授与機構」という機関から学士を授与することになる。

「大学改革支援・学位授与機構」とは、文部科学省所管の独立行政法人で、大学以外で唯一学位を授与することができる機関です。したがって、この機関から「学位」を授与されることで、大学卒業相当の学力があることが認められることになります。

大卒と同じ学士を持っているので、大卒になるのですが、大学卒業=学士と認識している病院では「大学改革支援・学位授与機構」から授与された学位では大卒として認められない場合があります。

・短期大学・専門学校によっては、単位の受講が認められないことがある。⇒募集要項を確認し、卒業校で単位積み上げか可能か事前に確認しておいたほうがいいと思います。学校によっては、機構で学士を取得することができない学校もあるようです。

・モチベーションが保てず、単位取得まで数年かかってしまう可能性がある。

 

通信制大学を選んだ理由

病院によっては看護学士として認められないといったデメリットはありますが、費用も安くて就業しながらでも単位が取得できる通信制大学を選びました。

「大学改革支援・学位授与機構」の認知度はとても低く、学位として認めてくれない場合があるのも理解できます。私も看護学士になる方法を調べて初めて知って、仕組みを理解するのに苦労しました。私自身も大学卒業=学士授与と思っていたので、大学卒業ではないのに学士は持っているってどういう状態なの?と面接官が思うのも仕方ないかなと思います。

でも、通信制大学で学士を取得するということは、文科省所管で公式に大学卒業相当の学力があると認められているということです。面接の時に説明をして、学士として入職できるかどうか確認しておくことが必要だと思います。

 

通信制大学の候補

通信制大学の候補は3つありました。

放送大学

武蔵野大学

日本福祉大学

 

他にも通信制大学はありますが、この3つの学費が一番安くて20万円前後でした。

大学によっては、40万、50万するところもあります。でも、その大学卒業となるわけではないので、大学の知名度ではなく安価なところを基準に選びました。

 

まず、放送大学

1.テストを会場で受けなければいけない科目がある。その日は有休をとらなければいけなくなる。

2.自分で必要な単位を選ばなければいけないのが、大変そう

という理由でやめました。完全に通信で単位を取得できるところがよかったので。

 

次に、日本福祉大学は、

看護学の単位積み上げはできない

との理由でやめました。HPを見て完全に看護師向けの通信制大学だと思っていましたが、取得できるのは福祉経営学士です。「学士」が欲しいだけならスクーリングせずに取得できるのでいいですが、「看護学士」の取得を目指していたので候補から外しました。

 

残るは、武蔵野大学です。

こちらは完全に通信制でキャンパスに行く必要がなく、費用も20万前後であり、必要な単位もパッケージ化されているため選ぶ必要がありません。選び忘れたり、実は積み立てられない科目だった、という失敗が避けられます。

そのため、武蔵野大学にしました。

 

入学試験

書類選考です。志望動機などを書く必要があります。学校に発行してもらう書類もあるので、早めに募集要項を確認しておきましょう。

 

単位の取得

スクーリングをしなくても、ギリギリ必要な単位(3年制専門学校であれば、31単位)を取得できます。

ただ、これだと1つ落としたら必要単位を取得できないので、不安な人はスクーリングを組み合わせてもいいかもしれません。スクーリングには追加料金と、事前申し込みが必要になります。

私はスクーリングせずに、必要単位を取得しました。

 

今回は、単位積み上げの方法についてまとめてみました。

単位を取得したら、今度は「大学改革支援・学位授与機構」を学修成果し、試験を受けることが必要になります。合格したら、「学士」を授与されることになります。

単位取得だけで終わりではないので、注意してくださいね。調べ始めた当初は、単位取得だけだと勘違いしていました。

 

「ナースが簡単に看護大学卒になれる本」が、とても具体的にまとめてあるので参考になると思います。